技術情報管理: 2009年2月アーカイブ

工程

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Process,Routings

同じような機能や能力をもっている機械設備や人の集まりを指す。一般に作業指示の対象となり、これを受けて職長や差立係の判断で、その作業を、誰がどの機械設備で行うかを割付ける。
工程の種類には、大別して、加工、検査、運搬、停滞の4つがある。
加工:切削や組立、分解などが含まれる。
検査:良品、不良品の判定を行う工程で、一般に量と質の検査がある。
運搬:工程間の移動をいい、人による場合と、コンベアなど機械による場合とがある。
停滞:保管や工程待ちなどの仕掛状態をいう。
また、工程の編成には、ジョブショップ(機能別配置)、GTショップ(ジョブフロー)、フローショップ(製品別配置)、ラインがあり、工程の呼び名としては、前工程、後工程、重要工程、代替工程、初工程、最終工程などがある。生産管理の情報システム面において"工程"といった場合、加工や検査など現場の工程に固有な情報をまとめたマスターを指す。工程のデータ内容には、工程番号、工程名称、標準能力、最大能力などがある。

部品表

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Bill of Materials B/MP/L

工場には製品をつくるために必要な部品や原材料など、いろいろな品目が存在する。部品表とは、製品と組立品、組立品と部品それに部品と原材料といった品目と品目の関連を示した一覧表のことをいう。部品表は、その情報のもち方からみてサマリ一部品表とストラクチャ部品表とに分けられ、用途別にみると設計部品表、生産部品表、計画部品表、スペア部品表などがある。また、部品表の表現方法で捉えると、一段階部品表、多段階部品表、集合部品表がある。
一般に部品表は、Bill of Materials を略してB/Mといわれ、これを表示した一覧表をパーツリスト(Parts List)といい、どちらも部品表と呼ばれる。B/Mと称した場合、部品表としてのマスターデータを指す場合が多い。
部品表は、親品目と子品目の関連を示すために、品目データと製品構成データの2つのマスターデータで表現される。

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品目データ:製品、組立品、部品、原材料など、品目に固有な情報をまとめたものであり、品目番号や品目名称それにリードタイムなどの項目から成る。
製品構成データ:親品目と子品目の関連で決まる情報をまとめたもので、親品目番号、子品目番号、原単位などから成る。
このようにしてつくられた部品表は、製造企業のほとんどの部門において用いられる。たとえば設計部門では、類似製品の設計や設計変更の影響把握などに使われ、生産技術部門では、工順の検討やリードタイムの見直しなどに用いられる。また、MRPではこの部品表を駆使して部品や材料の手配計画を行う。次に部品表の主な用途を示す。


関連用語: 展開手法


Product Lead Time 累積リードタイム

販売部門から製品の販売計画が提示されてから、出荷するまでのリードタイムをいう。これは、計画のためのペーパーリードタイム、購買リードタイム、製造リードタイムなどが累積された累積リードタイムとなる。詳細は累積リードタイムを参照。


関連用語: リードタイム

サービス部品

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Service Parts

顧客に納入した製品の補修用部品である。一般に、ある製品の一部分が壊れた場合、その製品の修理には壊れた部分の部品だけでなく、その部品を製品に取付けるための部品も必要になることが多い。このようなものをサービス部品として供給する場合は、壊れた部品とそれを取付ける部品をペアにして供給する必要がある。たとえば、図の蛇口をサービス部品として供給する場合、通常はパッキンも付加して供給する。

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関連用語: アフターパーツスペア部品補用品

オプション部品

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Option Parts

製品の多様化に対処するためのオプション選択の対象となる部品をいう。

関連用語: オプション

リードタイム

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Lead Time 手番先行日数

オーダーを発行してから作業がなされ、そのオーダーが完了するまでの期間をいい、先行日数とか手番などともいわれる。通常、日数で表現される。
一般に次のようなものがある。
●ペーパーリードタイム 
●購買リードタイム
●製造リードタイム   
●外注リードタイム
リードタイムは部品表に登録するが、この時、部品表の品目に設定するか、製品構成にもたせるかによって、その意味合いはかなり違ってくる。ほとんどの製造業では、上位品目をつくる時点ですべての下位品目が、そろっていると仮定して、資材計画が行われる。この場合は図1で示すように、リードタイムは各品目に設定される。
また、船舶などの大型製品や特殊な製品を扱う製造企業、それに、製造や組立のリードタイムが非常に長い場合などは、図2で示すように、品目と品目の関連を示す製品構成にリードタイムを設定する。このようにすることで、部材の在庫期間が短縮でき、製造や組立の計画をより細かく行うことが可能となる。しかし、このような考慮は、一般の製造業では、ほとんど払わなくてよい。リードタイムの長さからいって、それほど神経質になる必要もないし、あまり長いリードタイムの場合は、図3で示すように、中間に管理品目を設定するのが普通である。
このようにして設定されたリードタイムを用いて、オーダーの予定開始日を算出する。

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関連用語: リードタイム計算


ロットまとめ

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Lot Sizing ロットサイジング

MRPは、製品の必要量を基に、部品や素材の正味所要量を参照する。しかし、この所要量そのままでは発注や製造に適さない場合がある。ロットまとめとは、コストダウンや作業効率を考えて、算出された正味所要量をあるまとまった量にして、手配することである。

mrp_190-2.jpgロットまとめの種類には、期間を考慮してまとめる方法と数量によりまとめる方法とに大きく分けられる。前者には"固定期間まとめ"があり、一般に、需要が不規則で比較的高価な品目などはこれに適する。後者には"固定数量まとめ"や"経済発注量まとめ"などがあり、比較的需要が安定している品目などに適用される。その他、ロットまとめには図に示すような種類がある。


関連用語: MRP


手番

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Lead Time リードタイム先行日数

手配番数の略で、基準日程により決められる。これはリードタイムや先行日数などと同じ考え方で、通常1日を1手番としている場合が多く、着手手番の算定に用いられる。詳細はリードタイムを参照。


関連用語: リードタイム計算

製品構成

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Product Structure P/S

一般にP/Sと呼ばれ、部品表を表現するために必要なマスターデータの1つを指す。これは、製品と組立品、組立品と部品、それに部品と原材料といった親品目と子品目との関連で決まる情報を1つにまとめたデータである。製品構成に含まれる項目には、親品目番号、子品目番号、原単位、不良率などがある。

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関連用語: 部品表


P/S

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Product Structure 製品構成

Product Structureの略で、普通は製品構成と呼ぶ。詳細は製品構成を参照。


関連用語: 部品表

P/M

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Parts Master 品目

Parts Masterの略で、品目とかI/M(Item Master)などとも呼ばれる。詳細は品目を参照。


関連用語: 部品表

B/M

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Bill of Materials 部品表

Bill of Materialsの略で、部品表と呼ばれている。普通、部品表は、品目と製品構成の2つのマスターデータを指す場合と、これを出力帳表に表現したものの2つの意味合いに使われる。一般にB/Mと称する時は、前者のマスターデータとしての部品表を示し、後者はパーツリスト(P/L)として呼ばれる。詳細は部品表を参照。


関連用語: P/L

非在庫品

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品目を在庫の観点から捉えた場合、いったん倉庫を経由する品目と直接工程から工程へと動く品目とに分けることができる。前者を在庫品と称し、後者を非在庫品という。非在庫品は、基本的に製造現場で管理される品目で、倉庫を経由せずに、前工程と後工程の間を直接移動する品目である。このような品目は、専用品に多く見られ、ロットまとめの対象とならないのが普通である。このため、非在庫品のオーダーは上位のオーダー数量をそのまま受け継ぐ形、いわゆる製番ひもつきとなる。実際に工程から工程、またはある課からある課へものが移動する時は、一般的に、移動票が使われる。


関連用語: 品目
反意語: 在庫品

政策在庫品

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Policy Inventory Item

製品をつくるうえで次のような理由により、企業として積極的かつ政策的に見込で手配し、在庫する品目を指す。
納入リードタイムを短くするために設定した在庫:これは、組立品や半組立品などがその主なものとなり、中間仕込品とか緩衝部品などと呼ばれている。
投機買い、政策買いの在庫:これは、原材料レベルの品目に多く見られる。価格変動の激しいものや、また本来リードタイムは非常に長いが年間契約をして、より短くかつ少しでも安く調達しようとする場合。
サービスのための在庫:アフターパーツとか補用品とか呼ばれるもので、納品された製品の修理などに使われる品目。これは要求に対し、比較的迅速に対応するために在庫されている。
部品の共通化を図る在庫:これは普通、いろいろな製品に使われることから、共通品とか標準品などと呼ばれている。工場での品目の管理点数を減らしたり、また、ある程度まとまった量で生産できるため、生産の能率も向上する。
季節変動や生産ピークを緩和するための在庫:工場の能力は1年を通じて、それほど大きく変動しない。しかし、需要は大きく変動することがある。生産の過負荷を平準化するため、あらかじめ先行して生産を行う場合に、在庫が発生する。
このような政策在庫品に対し、生産上の都合でたまる在庫を一般在庫品とか消極的在庫品などと呼ぶ。


関連用語: 在庫品

在庫品

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Inventory Goods

生産を営むうえで工場は数多くの品目を扱う。これらの品目を在庫の観点から捉えると、倉庫を経由する品目と、工程から工程へ直接送られる品目とがある。一般に前者を在庫品といい、後者を非在庫品と呼ぶ。仮に倉庫に保管されてなく、工程のわきなどに置いてあっても、そのものを計画に引当るよう管理していれば、これも在庫品として扱う。また、在庫品は、大きく2つのパターンに分けられる。1つは経営の意志が込められ、政策上積極的("在庫を多くもつ"という意味ではない)に在庫するものと、製造内部の事情で、なんとはなしに在庫されてしまうものとがある。前者は政策在庫品といい、後者は一般在庫品という。
政策在庫品と一般在庫品の主な特徴を次に示す。
 
■政策在庫品
●顧客への納入リードタイムを短くするために設定した在庫。
●投機買い、政策買いの在庫。
●サービスのための在庫。
●部品の共通化を図る在庫。
●季節変動や生産ピークを緩和するための在庫。
■一般在庫品
●工程能力のアンバランスによる在庫。
●段取替えをいやがる在庫。
●引当が忘れられている在庫。
●月いち(デカンショ)生産による在庫。
●古い基準値(ロットサイズ、リードタイム)を使っているために発生する在庫。前記のような事項をまとめ、その特徴を表にして示す。


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関連用語: 品目

ロットサイズ

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Lot Size

ロットサイズとは、ロットの大きさのことをいい、この大きさをいくつにするか決めることをロットサイジングとか、ロットまとめとか呼ぶ。ロットには購入ロット、製造ロット、検査ロットなどがあり、ロットサイズは一般に、それぞれの目的に適した形で、かつ経済的な大きさに設定される。


関連用語: ロットロットサイジングロットまとめ

ロット

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Lot

生産活動を営むうえで、ある特定の目的に対し経済的かつ効率的に遂行するためにグループ化された製品や部品、それに原材料などのまとまりをいう。また、このまとまりの大きさをロットサイズと呼ぶ。ロットの種類としては、購入ロット、製造ロット、検査ロット、移動ロットなどがあり、一般には、それぞれの目的に合わせたロットサイズが設定される。


関連用語: ロットまとめ経済的ロットサイズ
製品リードタイム

生産計画の対象となる製品レベルの品目の販売計画が提示されてから、出荷するまでに必要な期間をいい、製品リードタイムとも呼ばれる。累積リードタイムとは、いろいろな計画を作成する期間、つまりペーパーリードタイムと生産に必要な部品、原材料等の購買あるいは製造に要するリードタイムをすべて累積して求める。 リードタイムの内訳は次の通りである。 たとえば、下図のような製品の累積リードタイムは、ペーパーリードタイムを20日とした場合、34日となる。

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関連用語: リードタイム

有償支給品

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外注業者に対して、有償で払出す支給品をいう。


関連用語: 支給品
反意語: 無償支給品

無償支給品

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無償支給品とは、外注業者に対して、無償で払出す支給品をいう。支給品を参照。


関連用語: 支給品
反意語: 有償支給品

補用品

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Spare Goods

不良の発生、注文の追加、サービス依頼などに対処するために、予備的に在庫しておく品目をいう。


関連用語: サービス部品
Paper Lead Time

販売計画が提示されてから、実際の製造指示や発注が行われるまでの期間をいう。この期間に販売部門との調整、生産能力の検討そして生産や資材計画の立案などの作業がある。これらの作業は机上で行われることから、これに要する期間を"ペーパーリードタイム"という。

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関連用語: リードタイム

部品展開

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展開手法

単に"部品展開"と称した場合は、いろいろな解釈ができる。このため、その場での使い方によって、その意味はかなり異なってくる。一般的にいって、この言い方は生産管理システムの部品や材料の所要量計算を指すことが多い。特に、サマリー部品表を用いての所要量計算にはよく使われる。また、部品表の展開手法を指す場合には、次の3種類の展開手法の総称として用いることが多い。
一段階展開:直接1段階下位(子)か、あるいは上位(親)の品目を検索する。
多段階展開:下位または上位のすべての品目をレベル別に検索する。
集合展開:下位または上位のすべての品目を検索して、同一部品を1つに集約する。
また、展開の方向によっても、その方法は異なる。普通、上位品目から下位品目へ展開することを正展開といい、逆に下位品目から上位品目を展開することを逆展開という。このような展開を実行するには、ストラクチャ部品表が必要になる。またコンピュータシステムでは、部品表管理を一元化するためにデータベースが一般的に使われている。展開手法を参照。


関連用語: 部品表

品目名称

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Item Name

品目につけられる名称であり、品名などとも呼ばれる。品目名称は、一般に品目番号で識別される品目個々に固有な名称がつけられるが、複数の品目に同一の名称がつけられる場合もある。


関連用語: 品目品目番号

品目番号

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Item Number

品目を識別するための番号であり、品番などとも呼ばれる。品目番号のつけ方には、いろいろな方法があり、よく使われる方法に品目番号を細分化し、それぞれ意味をもたすやり方がある。たとえば最初の2桁は機能を、次の3桁は種類を表わすといった具合である。 しかし、あまりコード付けの規約を厳しくすると品目番号が長くなり、またコード付けも難しくなる。今日のように品目の管理をコンピュータで行う時代では、品目番号は日常的に使うキー項目であり、システムへの入力度合も多くなると考えられる。したがって極力短い数字にすることが得策といえる。


関連用語: 品目品目名称

品目

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Item、P/M

製品、組立品、部品、原材料などの"もの"自体を指す。しかし、一般に品目と呼ぶ場合は、I/M(Item Master)とかP/M(Parts Master)とも呼ばれ、部品表を表現するために必要なマスターデータの1つを指すことが多い。この場合、生産活動に必要な"もの(アイテム)"で一意に決まる情報を1つにまとめ、品目番号で参照可能にしたデータを品目という。 品目に含まれる項目には、品目番号、品目名称、ロットサイズ、リードタイムなどがある。

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関連用語: 技術データ部品表


日付による設変

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Change Based on Date

設計変更の実施時期を日付で指定する方法である。即時に変更が必要な場合は、その日を変更実施日として指定する。また、材料や治工具が使えるようになるまでとか、旧部品の在庫を考慮するなどして、変更実施までにある程度の期間を必要とする場合は、設計変更が可能となるであろう日を推定している。
図は、部品bを83年11月10日まで使い、11月11日以降、部品dを使う例である。このような設計変更の開始(From)、終了(To)の情報は部品表の中の製品構成に設定される。MRPでは、算出された所要量の作業着手日と設定された設変情報とを見比べて、着手日の時期に該当する品目を選択する。日付による設変は、その考え方および対処が簡単なことから、設変方法として、最も多く採用されている。

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関連用語: 設計変更

版数

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図面の改訂によりつけられる一連の番号であり、これにより該当図面の改訂数および最新の図面状況などを管理する。

バリアント

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Variant 派系

派系のことで、バリエーションともいわれる。詳細は派系を参照。


関連用語: オプション

派系

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Variant バリアント

バリアントとかバリエーションなどと呼ばれ、製品の多様化への対処として製品や部品を顧客が選択可能にするための考え方をいう。オプションと類似した考え方であるが、オプションでは選択が任意であるのに対し、派系では、車のエンジンのように必ずその選択が必要となる。詳細はオプションを参照。


関連用語: オプション
購買リードタイムおよび外注リードタイムの構成要素の1つで、業者に発注してから、品目が納入されるまで、必要な時間のことである。一般に、同一品目を複数の業者と取引する場合、その品目に関する納入リードタイムは業者個々に設定する。


関連用語: 購買リードタイム外注リードタイム

内作品

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Manufactured Items

購買、外注など品目を手配の形態別に捉えた時の呼び方であり、製品、組立品、部品のいずれを問わず自社の工場で生産される品目を指す。これは、内製品などとも呼ばれ、この品目についてMRPで計画されたオーダーを内作オーダーとか製造オーダーなどと呼ぶ。


関連用語: 購買品外注品

展開手法

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部品展開

部品表(B/M:Bill of Materials)を用いての展開手法は2つの面から捉えることができる。1つは展開形式からみた場合であり、他方は展開方向からの観点である。展開形式は、ストラクチャ部品表のレベルをどのように捉えて展開するかの違いにより、一段階展開、多段階展開、集合展開の3つに分けられる。一段階展開は当該品目の1段階上位(親)または下位(子)の品目を展開し、多段階展開は、多段階上位または下位の品目を展開する方法である。また、集合展開は上位または下位のすべての品目をローレベルコードの順に展開する。
一方、展開方向は、当該品目の下位方向、つまり子とか孫とかを検索する正展開と、反対の上位方向、たとえば親とかその上位とかを捜す逆展開とに分けられる。正展開は、当該品目の構成品が何かを示し、逆展開は、当該品目がどのような品目に使われているかを示している。
このような展開形式と展開方向の組合せにより、一般的には右に示す6種類の展開手法がある。部品展開を参照。

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関連用語: 部品表


手順

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Routings 工順

製品とか組立品それに部品などは、いろいろな工程を経てつくられる。手順とは、このように品目を製造するのに必要な工程の順序をいい、工順などとも呼ばれる。


関連用語: 技術データ
Check Digit

あらかじめ定められたコードを基に何らかの作業を行う場合、そのコードが正しいか否かを判別するための検査数字である。これはコードの各桁の数字を加工してチェックディジットを定め、これをコードに付加して1つのコードとして用いる。たとえば、コードが、"3152"のチェックディジットをモジュラス11の方法で求めるには、右のように計算する。このように"3152"というコードはチェックディジット6が付加されて"31526"が正式のコードとなる。MRPシステムの中で、コンピュータ処理のキーとなる項目、たとえば品目番号などは、誤った処理を避けるためにも、チェックディジット付きのコードにし、その入力時にコードチェックをする必要がある。

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単価

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Unit Cost

購買品では購入価格を指し、外注品では、外注加工費を示す。単価情報は、"何の品物を、どこの業者で購入するといくらである"といったように品目と業者との関連で決まるデータである。一般的には、発注量や発注時期によっても単価が変わるため、量や時期を分けて単価を設定している。


関連用語: 技術データ

ダミー部品表

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Dummy Bill of Materials

複数から成る一定の構成品のまとまりが、いろいろな品目に使われる場合に、そのまとまりを1つの擬似的な品目(ダミー品目)として設定した部品表のことである。たとえば、図の2つの品目X、Yの構成品は、a、b、cがまったく同一の品目であり、ワッシャーsとtだけが互いに異なっている。この時、a、b、cをダミー品目として1つにまとめ、ダミー部品表をつくることにより、部品表のデータ量を減らし、維持・管理を容易にすることができる。

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関連用語: 擬似部品表ダミー部品部品表

ダミー品目

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Dummy Items

部品表のデータ量を減らし、維持管理を容易にするために設定される品目であり、複数の構成品があるまとまりで多種の品目に使われる時、そのまとまりに対し設定される品目のことである。


関連用語: ダミー部品表擬似品目

多段階部品表

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Indented Bill of Materials

多段階正部品表と多段階逆部品表とがあり、一般に"多段階部品表"といった場合は、多段階正部品表を指す。また、多段階逆部品表は多段階逆展開部品表とか多段階逆展開表などといわれる。 次に多段階部品表の例を示す。

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関連用語: 部品表

多段階展開

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Indented Explosion

多段階正展開と多段階逆展開とがあり、一般に"多段階展開"といった場合は、多段階正展開を指す。


関連用語: 部品展開

多段階正部品表

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Indented Bill of Materials

多段階部品表ともいわれ、指定された品目の下位品目を、その構成に従ってレベル別に表示した部品表であり、類似品の設計、生産改善や製品原価の検討、製品の製造計画などに用いられる。図の例では、品目Xを指定した場合に、子品目のaがまず表示され、次に品目aの子品目イが表示される。このように多段階正部品表では、指定された品目の構成に従ってレベル別に各品目を表示する。 この部品表を作成するには、多段階展開の手法が使われ、ストラクチャ構造の部品表を上(製品)から下(材料)へ向けて、1段1段検索していく。部品表の表示には、通常レベルの番号が表示される。

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関連用語: 部品表
反意語: 多段階逆部品表

多段階正展開

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Indented Explosion

単に多段階展開とも呼ばれ、指定された品目の下位品目を、その構成に従ってレベル別に展開することで、多段階正部品表を作成する時に、使われる展開手法である。図の例では、品目Xの展開を要求した場合、まず品目Xのデータが検索され、次に子捜しを使って製品構成X-aを参照(①)して、親捜しにより子品目aが展開(②)される。次に製品構成a-イを参照(③)し、その子品目イが展開(④)される。このように上位レベルから下位に向けて順に製品構成に従って多段階に展開する。

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関連用語: 多段階展開
反意語: 多段階逆展開

多段階逆部品表

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Indented Where-used Bill of Materials

多段階逆展開部品表ともいわれ、指定された品目の上位品目を、その構成に従ってレベル別に表示した部品表であり、部品の標準化、設変、原価変更による製品影響度および欠品の影響検討などに用いられる。図の例では、品目イを指定した場合にその親品目aがまず表示され、続いて品目aの親品目Xが表示される。また品目イは共通に使われているため、品目cも同様に表示される。 多段階逆部品表を作成するには、展開手法の中の多段階逆展開が使われる。この手法では、主に上位品目を捜し出すための親捜しの関連を中心に使い、ストラクチャ構造の部品表を下(材料)から上(製品)へ向けて、1段1段検索していく。多段階部品表は、正・逆部品表ともレベル表示をするのが普通である。逆部品表では、このレベル0に表示された品目が展開依頼品目で、最大レベル(図の例ではレベル2)に表示された品目が製品である。

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関連用語: 部品表
反意語:多段階正部品表

多段階逆展開

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Indented Implosion

指定された品目の上位品目を、その構成に従ってレベル別に展開することで、多段階逆部品表を作成する時に使われる展開手法である。次頁図の例では品目イの逆展開を要求した場合、まず品目イのデータが検索(①)され、次に親捜しを使って製品構成a-イを参照(②)して、子捜しにより親品目aが展開(③)される。次に製品構成X-aを参照(④)し、その親品目であるXが展開(⑤)される。このように下位レベルから上位に向けて製品構成に従って順に多段階に展開する。

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関連用語: 多段階展開
反意語: 多段階正展開

先行日数

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Lead Time リードタイム手番

オーダーを発行してから作業がなされ、そのオーダーが完了するまでの期間をいい、リードタイムとか手番などといわれる。詳細はリードタイムを参照。


関連用語: リードタイム計算

設変

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Engineering Change 設計変更

設変とは、"せっぺん"もしくは"せつへん"と読み、設計変更の略称である。詳細は設計変更を参照。

設計変更番号

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Engineering Change Number

設計変更は各部門から数多く発生する。これら1つひとつの設計変更に対し、ユニークな番号を付与することで他の設計変更と区別し、設計変更の影響把握や設計変更の通知といった一連の設計変更管理が円滑に行えるようになる。設計変更に対してつけられたこのユニークな番号を設計変更番号、略して設変番号という。


関連用語: 設計変更

設計変更

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Engineering Change 設変

一般に設計変更は、略して設変("せっぺん"もしくは"せつへん")と呼ばれたり、Engineering Changeを略して"EC"などと呼ばれている。
設計変更の理由には、次のようなことが考えられる。
製品改良:VE活動などにより、原価を低減するために機能の見直しや材料の変更などが行われる。
技術改善:製造手順の改善や設備の改良などで、従来設定されていた品目が不要になることもある。
安全性への対処:製品に何らかの欠陥が発生し、安全性への対処として変更される。これは通常、すぐに変更が行われる。
部品表の誤り修正:登録された部品表には、設計の誤りや、入力ミスもあり、ただちに修正する必要がある。 変更内容には、材質とか原価のように、品目そのものの内容を変更する場合と原単位のような製品構成の変更とに大きく分けられる。変更は、設計部門を中心として、生産技術や購買部門などの要求により発生し、その影響把握と変更時期を決めるために、設計変更会議が開かれる。設計や生産技術部門は、部品の変更がどのような製品に影響するかを調べ、その範囲を明確にしておく、また、購買や製造部門は、注残や在庫の状況を把握し、最少の費用で変更できるよう、その時期を決定する。変更の時期は、一般に次の4つの方法により実施されている。
即時変更:欠陥部品の変更など安全性にかかわる時には、即時に変更が行われる。
在庫消化後:現在もっている在庫を使い切った後に変更実施を行う方法。
日付指定:変更時期を日付により指定する方法。これは通常、"いつから(開始)"、"いつまで(終了)"というように品目の有効期間を示す場合が多い。
一連番号指定:"何番から(開始)"、"何番まで(終了)"というように、製品の一連番号を指定することで、有効となる製品の号機範囲を示す方法。
設計変更の実施に際し、各部門の確認と連携を保つために、図のような設計変更通知表が配布される。

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設計部品表

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Engineering Bill of Materials

部品表は通常、まず設計部門が機能設計を行い、次いで生産部門が生産設計を行ってつくられる。設計部門がつくる部品表を設計部品表という。設計部品表は機能や品質が基本となっており、実際にものをつくる際の加工方法や加工手順などはあまり考慮されないのが普通である。しかし、近年、設計に対する考え方は拡大している。生産や品質の安定化を図る一方で、顧客ニーズを的確に捉え、製品の企画を支援するといった、いわば生産全体の効率化の要となっている。また、顧客ニーズの多様化と短納期への対応から、大量生産のような生産設計重視型の考え方は次第に少なくなってきている。このことから、敏捷でかつ小回りのきくように、機能設計と生産設計を一体化し、同一グループまたはプロジェクト形式での設計を考慮する必要がある。

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関連用語: 部品表

Manufacturing Lead Time

製品、組立品、部品などを、それぞれ一段下位の品目から製造するために、製造オーダーが発行されてから完成するまでの期間をいう。その構成要素は、品目を製造するために必要な各工程での時間、つまり工程リードタイムと各工程間の運搬時間である。これは、MRPの中で内作品についてのリードタイム計算に用いられる。

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関連用語: リードタイム

正展開

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Explosion

部品表を用いた展開手法は、2つの面から捉えることができる。1つは展開形式であり、もう1つは展開方向である。正展開とは、この展開方向のうちの1つで、上位品目から下位品目へ向けて展開することをいう。一段階、多段階、集合の各展開形式において正展開は用いられ、一段階正展開、多段階正展開、集合正展開と各々呼ばれる。
 

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関連用語: 展開手法部品展開
反意語: 逆展開

生産部品表

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Production Bill of Materials

部品表は、通常まず設計部門が機能設計を行い、次いで生産部門が生産設計を行ってつくられる。設計部門でつくられた設計部品表を基に、生産部門がつくる部品表を生産部品表という。ここでは、実際にものをつくる際の詳細な加工方法や手順、経済性などが基本となる。したがって、設計部品表にない品目を追加したり、生産に不要な品目を除いたりする作業が行われる。従来の少品種多量生産においては、このような部品表のつくり方が中心であったが、多品種少量生産、短納期生産が要求される今日の企業においては、設計部門で機能設計および生産設計を行い、生産部品表までつくり上げてしまうことが求められている。

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関連用語: 部品表

生産号機

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略して号機などとも呼ばれ、製品製作オーダーの識別のためにつけられた一連番号であり、この番号により製作台数を把握することが可能となる。また、設計変更を実施する場合、この生産号機を指定して、何号機から新部品を採用という具合に、新旧部品の切替えの指定にも用いる。


関連用語: 一連番号一連番号による設変

スペア部品表

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Spare Bill of Materials

通常は製品に組み込まれる部品であっても、それがスペア部品(サービス部品)としても使用されることを考慮して作成された部品表である。ある製品の一部が壊れ、顧客からスペア部品の要求が発生した場合には、通常、顧客が要求したその部品だけでなく、それに付帯する他の部品まで要求する場合が多い。このような時、顧客に供給される部品は、それらすべてが必要となり、しかもスペア部品に組み込まれて供給されるのではなく、それぞれ単体で出荷されることになる。このような要件を考慮してスペア部品が設定されている部品表をスペア部品表という。

関連用語: 部品表

図面

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Drawing

図面を製造過程から捉えると2つに分けられる。1つは、製品の組立に必要な組立図または略して組図と呼ばれるもので、もう1つは、部品の加工方法を中心に説明されている加工図または工作図である。いずれにせよ、これらの図面には、誰もが組立や加工が可能なように、製造に必要な項目がすべて記入されている必要がある。このようにして作成された図面は、生産管理システムの核である部品表の基礎として使われる。
生産管理の情報システム面で、"図面"という場合は、技術データとしての図面マスターを指す。図面マスターには、図面番号、版数、関連品目番号、設計変更番号などが記録されており、作業指示を行う際の出図指示などに用いる。


関連用語: 技術データ
Product Structure B/M

部品の加工や製品の組立順序を意識して、親品目と子品目の関連を保ちながら、製品の構成を表現した部品表である。たとえば、図のサマリー部品表で示されている製品Zのストラクチャ部品表は、親品目と子品目、さらに子品目と孫品目といった形で製品の構成を示すように関連付けられる。このようなストラクチャ部品表は、設計変更の影響把握や品目別原価計算、それに購入品や内作品の所要量計算などに使われる。
この部品表は、サマリー部品表に比べ、その創成段階では製品の構成を意識してつくらねばならないが、MRPや設計変更、それに原価管理などほとんどの生産業務に役立つばかりでなく、部品表の一元管理が可能となる。現在、部品表をコンピュータ化する場合、一般的にはDBMS(Data Base Management System)やB/M(Bill of Materials)プロセッサと呼ばれる管理システムが、ストラクチャ部品表の維持・管理を行う。この場合、品目と製品構成という2つのマスターでもって運用され、一段階、多段階および集合の各部品表を表示することができる。
 

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関連用語: 部品表
反意語: サマリー部品表

スペア部品

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Spare Parts サービス部品

顧客に納入した製品の補修用部品であり、サービス部品、サービスパーツまたは補用品などとも呼ばれる。詳細はサービス部品を参照。

集合部品表

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Summarized Bill of Materials

集合正部品表と集合逆部品表とがあり、一般に"集合部品表"といった場合は、集合正部品表を指す。また、集合逆部品表は"集合逆展開表"などといわれることもある。


関連用語: 部品表

集合正展開

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Summarized Explosion

指定された品目の下位品目を、レベル・バイ・レベル(ローレベルコードに従って)上から下に順々に展開することで、集合正部品表の作成やMRPの展開ロジックとして使われる。図の例では、品目Zの展開を要求した場合、まず品目Zのデータが検索され、次に、子捜しを使って製品構成Z-Xを参照して(①)、親捜しにより子品目Xが参照され(②)、所要量が作成される。次に、製品構成Z-bを参照し(③)、その子品目であるbが参照され(④)、bの所要量がつくられる。
次は、1レベル目の所要量の抽出である。品目Xのローレベルコードは1レベルであるため所要量が抽出され、子品目a、bに展開されて、その各々の所要量がつくられる。しかし、1レベル目の品目bのローレベルコードはレベル2のため、この段階では抽出されない。このようにして1レベル目の展開と抽出は終わり、次に2レベル目の所要量の抽出を行う。まず品目aの所要量が抽出され、下位品目の展開が行われ、その後、品目bの抽出が行われる。この時レベル1で展開された品目bの所要量とレベル2で展開された所要量とが一緒に抽出される。

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関連用語: 集合展開
反意語: 集合逆展開

集合展開

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Summarized Explosion

集合正展開と集合逆展開とがあり、一般に"集合展開"といった場合は、集合正展開を指す。


関連用語: 展開手法集合正展開

集合正部品表

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Summarized Bill of Materials

単に集合部品表とかサマリー部品表などと呼ばれ、指定された品目の下位すべての品目を、レベルの考慮はせずに、かつ複数使われている同一品目はまとめて表示した部品表であり、製品原価分析や所要量検討などに用いられる。図の例では、品目XとYとを指定した場合、その子品目のb、c、a、イが表示される。ただし、複数の品目で使われている品目bとイは、まとめて表示される。

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関連用語: 集合部品表
反意語: 集合逆部品表

集合逆部品表

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Summarized Where-used Bill of Materials

集合逆展開表ともいわれ、指定された品目の上位すべての品目をレベルの考慮はせずに、かつ同一品目はまとめて表示した部品表であり、原価変更や設計変更の影響把握や欠品が及ぼす影響製品の検討、それに滞留品の有効利用などに用いられる。図の例では、品目イを指定した場合に、そのすべての上位品目a、c、Y、Xが同レベルとして表示される。

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関連用語: 集合部品表
反意語: 集合正部品表

集合逆展開

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Summarized Implosion

指定された品目の上位品目を、レベル・バイ・レベル(ローレベルコードに従って)下から上に展開することで、部品の原価変更に対する製品原価への影響把握などの展開ロジックとして使われる。

関連用語: 集合展開
反意語: 集合正展開

支給品

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外注業者にある品物をつくってもらう場合、それを製造するのに必要な部品や素材を自社から提供することがある。通常、これを支給といい、提供する品目を支給品と呼ぶ。たとえば図のように、外注業者にボルト素材イを支給して、ボルトaをつくってもらう場合には、ボルト素材イが支給品となる。支給品は、大きく有償支給品と無償支給品とに分かれる。前者は、外注業者に支給品を有償で分け与える場合であり、後者は、自社の支給品を貸与の形で提供する場合である。

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関連用語: 支給品目

サマリー部品表

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Product Summary B/M

サマリー部品表の意味は大きく2通りに分けられる。1つは、パーツリストとしての集合部品表を示す場合と、他方B/M(Bill of Materials)としてのデータを集約した部品表そのものを指す場合がある。"サマリー部品表"とか"サマリー型の部品表"とかいう時は、一般に後者を指す場合が多く、それは部品の加工や製品の組立順序にとらわれず、ある品目をつくる時に必要となる部品や原材料を一覧表の形でまとめた部品表である。これに対して、部品の加工や組立順序を考慮した部品表をストラクチャ部品表という。たとえば、図で示すように、本来製品Zは、組立品Xと部品bから成り、組立品Xは部品aとbから成るのであるが、サマリー部品表では、これらのレベルを無視して製品Zの基に部品や原材料を集約してもつ。これは、ストラクチャ部品表の簡便的方法で、原価計算や購入手配などに用いられる。

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関連用語: 部品表集合部品表
反意語: ストラクチャ部品表

最終組立部品表

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Final Assembly Bill of Materials

顧客ニーズの多様化に合わせるために、オプションやバリアントが設定される。たとえば、ボルトとナットを組み合わせて1つの製品となる場合でも、ボルトやナットは1種類とは限らず、数種類用意することで顧客ニーズの多様化に対応しようとする。しかし、顧客の仕様に従って、そのつど製品をつくっていては、オプションの組合せによって、部品表は莫大な数となってしまい、管理は複雑で経済的にも得策でない。
計画部品表をつくる時に最終組立品目を選び出し、これを基に、オプションやバリアントを考慮してつくられる部品表を、最終組立部品表という。


関連用語: 部品表
Change Based on Quantity

安全性への対処のような緊急度が要求される設計変更以外は、通常、在庫を使い切った時点で変更が実施される。この方法を在庫消化による設変といい、普通、新品目を旧品目の子品目として登録し、旧品目の製品構成に在庫指定の設変であることを示す区分と変更を実施する在庫数とを指定して対処する。たとえば、図の場合、旧品目は部品bであり、その子品目として、新部品dが登録される。 MRPでは、部品bの所要量計画を行い、在庫引当の結果、在庫数が10個になった時期以降の計画は、部品dの所要量計画として行われる。新品目を旧品目の下位に位置付けた部品表は、実際の品目の構成とは違ったものである。これは、MRPシステムが在庫数で設計変更を行うための簡便法である。設計変更が実施されたなら、不要となった旧部品をはずして、本来の品目の構成にもどす必要がある。

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関連用語: 設計変更

子品目番号

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品目は製品構成上、親品目と子品目とに分けられる。子品目番号とは、このうち子品目につけられた番号のことである。


関連用語: 品目番号製品構成
反意語: 親品目番号

子品目

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ある品目を構成する一段階下の品目のことを指す。製品を親品目とする品目構成では、それを直接構成する組立品が製品という品目にとっての子品目となる。図の品目Zの子品目はX、bであり、また品目Xの子品目はa、bである。なお、品目X、a、b、イを品目Zの子品目という場合もある。親品目からみて子品目の下位の品目を孫品目ということもある。たとえば製品Zからみると品目aとbが孫品目となる。

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関連用語: 部品表製品構成
反意語: 親品目

子捜し

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部品表(B/M:Bill of Materials)は、2つのマスターデータから成る。1つは品目マスターで、もう1つは製品構成マスターである。この品目と製品構成だけでは、親品目と子品目の関連を示す部品表はつくれない。これら2つのマスターの関係付けが必要になる。通常、部品表をつくるには、品目と製品構成の間に、2つの関連付けが必要になる。1つは自分の子供、つまり下位品目を捜すための関係付けであり、他方は、自分の親である上位品目を捜すための関係付けである。一般に前者を子捜しと呼び、後者を親捜しという。 子捜しとは、ある品目がどのような構成品目で成り立っているのかを示すための品目と製品構成の関連付けのことである。図のような部品表では、製品Xの下位品目はaとbであり、子捜しとして品目Xと製品構成X-a、X-bが関係付けられる。また、品目aは製品構成a-イと結ばれる。このようにして、他の品目も自分の子供を捜すための関係付けがなされる。

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関連用語: 部品表親捜し

Purchased Lead Time

購買品の発注から納入、さらに検収または入庫されるまでの時間のことである。その構成要素は図のように、納入リードタイム、受入リードタイムおよび検査リードタイムから成る。

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関連用語: リードタイム

購買品

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Purchased Parts

品目を手配の形態(内作、外注など)別に捉えた時の呼び方であり、製品、部品および原材料のいずれを問わず自社以外から調達する品目を示す。一般に、購買品と外注品との区別は、業者に対して仕様を提示しているか否かで区別する。つまり、市販品のように図面を提示しない場合を購買品と呼ぶ。このような品目について、MRPで計画したオーダーを購買オーダーといい、購買計画機能で業者、単価が決定された後、発注される。


関連用語: 品目
反意語: 内作品外注品

購買・外注

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一般に購買・外注という場合、業者と同じように購買品や外注品の購入先や外注先を指す場合が多い。生産管理の情報システム面において購買・外注とは、品目と業者の関連で決まる情報を1つにまとめたデータを指す。このデータ内容には、品目番号、業者番号、業者優先度、納入リードタイム、検査区分などがある。


関連用語: 技術データ
Process Lead Time

工程において作業に着手し、その作業が完了するまでの時間をいい、一般的には、待ち時間、段取時間、実作業時間、後処理時間より構成される。
●待ち時間:作業が機械に割付けられるのを待っている時間。
●段取時間:機械が稼働できる状態にするための準備時間であり、オーダーの数量に関係なく発生する。
●実作業時間:実際に、その工程で作業を行う時間のことであり、オーダーの数量にほぼ比例して増大する。なお、実作業時間を求める計算式は、品目をある単位量製造する時に必要な単位時間とオーダー数量との関係で表わされる。

実作業時間=(製造)オーダー数量/単位製造数量×単位作業時間

●後処理時間:作業の後処理(取りはずし、そうじなど)に必要な時間である。これは、次の作業の段取時間として捉える場合もある。

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関連用語: 製造リードタイム

工程番号

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Process Number

工程が他の工程と区別できるために、その工程に対して一意につけられた識別番号を工程番号あるいは工程コードなどという。


関連用語: 工程

工場カレンダー

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Manufacturing Calendar

各企業あるいは各工場において、事前に年間の稼働日を定めた、その企業や工場専用のカレンダーのことである。一般には、図のように、暦日の稼働日に対応した形で、一連番号としての工場日が付される。

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ちなみに、この工場カレンダーでは、暦日の6月1日が工場日の230日に、7月1日が252日に設定されている。このように一連番号による工場日の採用はMRPなどで行われる納期計算をより簡単なものにする。

工順

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Routings 手順

製品とか組立品それに部品は、いろいろな工程を経てつくられる。このように品目を製造するのに必要な工程の順序を工順または手順といい、これを一覧表形式にまとめたものを工順表とか手順表もしくは工程表などと称している。生産管理の情報システムの面において工順とか手順といった場合、品目を製造する工程の順序を示すデータを指す。このデータの項目には、品目番号、工程番号、順序コード、段取時間、単位作業時間などが含まれる。

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関連用語: 技術データ

Inspection Lead Time

製造過程で行われる各種の検査に必要な時間や日数のことである。一般には、購買リードタイムや外注リードタイムの構成要素の1つであり、業者から納入され受付処理の済んだ購買品や外注品の受入検査に必要な時間である。ただし、すべての購入品、外注品に検査リードタイムが設定されるとは限らない。いわゆる"ノー検"と呼ばれる検査不要品は、検査リードタイムを考慮しなくてもよい。


関連用語: 購買リードタイム

結合部品表

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Combined Bill of Materials

部品表は一般的には、設計部門が機能設計を、次いで生産部門が生産設計を行ってつくられる。この時、それぞれの部門がつくる部品表は、設計部品表、生産部品表と呼ばれる。結合部品表とは、これら2つの部品表をまとめて、1つの部品表にしたもので、これにより一元的に部品表を管理することができる。この部品表には、それぞれの品目に、設計、生産、共通の区分がつけられ、区別できるように工夫されている。

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関連用語: 部品表

計画部品表

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Planning Bill of Materials

需要予測や生産計画などにおいて、その計画をやりやすくするためにつくられる部品表である。図のように、扉やフレームなどが組み付けられて1つの製品となる場合、扉やフレームの種類が多いと、それに乗じて製品の種類はふくらみ、製品個々の計画を立てることは難しくなる。
このような場合には、扉やフレームをグループ化して、そのグループ単位で需要予測や生産計画を行うと便利である。したがって、この時、通常の部品表にはなかった計画のためだけの擬似的な品目(計画品目)が加えられたり、計画に不要なOP品目などが取り除かれたりする。このようにして、計画のためにつくられた部品表を計画部品表という。

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関連用語: 部品表

業者

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Supplier

購買品や外注品の購入先や外注先を示す。生産管理の情報システム面において業者という場合には、購入業者や外注業者に固有な情報を1つにまとめたデータを指す。このデータ内容には、業者番号、業者名称、住所、電話番号などが記録される。


関連用語: 技術データ

逆展開

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Implosion

部品表を用いての展開手法は、大きく2つの面から捉えることができる。1つは展開形式であり、他は展開方向である。逆展開とは、この展開方向の1つで、下位品目から上位品目へ向けて展開することを指し、使途検索などともいわれる。一段階、多段階、集合の各展開形式において逆展開は用いられ、一段階逆展開、多段階逆展開、集合逆展開と各々呼ばれる。この展開手法は、逆部品表を作成することに用いられる。

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関連用語: 展開手法部品展開
反意語: 正展開

逆部品表

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Implosion Bill of Materials

パーツリストとしての部品表の表現は、展開手法の2つの面から捉えることができる。1つは展開形式であり、もう1つは展開方向である。逆部品表とは、この展開方向の逆展開の方法により作成した部品表をいい、一段階、多段階、集合の各展開形式と組み合せて、各々一段階部品表、多段階部品表、集合部品表と呼ばれる。この部品表は、ある子品目の親品目が何であるかを知ろうとする場合に有効なもので、設計変更や欠品が発生した時、影響品目を把握するために用いられる。


関連用語: 部品表逆展開
反意語: 正部品表

キット部品表

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Kit Bill of Materials

いろいろな品目に使われる小物部品を、ある組合せでひとまとめにして扱うために、計画上擬似的な品目(キット品目)として設定した部品表のことである。このようにしてキット品目を設定することで、たとえば小物部品1つひとつ出庫指示をせずに、キット品目として指示が可能となる。

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関連用語: 部品表擬似部品表

キット品目

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Kit Item

ある品目に使われる小物部品を決められた組合せによって、ひとまとめにして扱うために設定する品目であり、実際に存在する品目ではなく計画上擬似的に存在する品目である。たとえば、小物部品を1つひとつ出庫指示せずに、まとめて扱う場合など、キット品目を使う。また、プラモデルのような、組立品や部品のままで製品として実体のない商品をキット品目と呼ぶ場合もある。


関連用語: キット部品表擬似品目

技術データ

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Engineering Data

企業が生産活動をうまく営むためには、多量の情報を正しく維持し、かつタイミング良くやりとりすることが必要となる。この使用する情報には生産活動を行ううえで基本となる情報、いわゆるマスターデータと呼ばれるものと、活動上のいろいろな処理に従って発生する情報、つまりトランザクションデータと呼ばれるものがある。技術データとは、ものを調達したり、ものをつくるために必要となる基本的データで、これは前者のマスターデータを示している。
一般に製造企業における技術データには、次のようなものがある。

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また、これらの技術データは、図で示すような関連を保ちながら維持・管理される。

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擬似部品表

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Pseudo Bill of Materials

計画を行うために、設計や生産では実体として現われない擬似的な品目(擬似品目)を設定した部品表である。
擬似部品表の技法を用いた例として、次のような部品表がある。

● 計画部品表:予測や生産計画を容易に行うために、擬似品目(計画品目)が設定された部品表。
● ダミー部品表:同一の品目構成の管理とデータ量を減らすために、擬似品目(ダミー品目)が設定された部品表。
● キット部品表:小物部品をひとまとめにして取り扱うために、擬似品目(キット品目)が設定された部品表。
● オプション部品表:オプション部品をひとまとめにして取り扱うために、擬似品目(オプショングループ品目)が設定された部品表。


関連用語: 部品表

擬似品目

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Pseudo item

実体として存在する品目ではなく、計画をやりやすくするためや計算機でのデータ処理効率やデータの格納効率を上げるため擬似的に設定する品目のことである。キット品目やダミー品目も一種の擬似品目である。図に示す通り、通常の部品表で表現した場合に必要となる製品構成の数は10個であるが、それを擬似品目を使って表現すると8個で済むことがわかる。

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関連用語: ダミー品目キット品目擬似部品表

稼働日

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企業および工場で事前に定めた作業を行う日のことであり、一般には1年ごとに定められる。このため、休日出勤にて作業を行っても、その日は、稼働日とはならない。

関連用語: 工場カレンダー

稼働時間

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稼働日に作業を行う正味の作業予定時間をいう。したがって、休憩時間および残業時間も除かれる。


関連用語: 工場カレンダー
Subcontract Lead Time

外注品の発注から、納入されて検収または入庫されるまでの期間をいう。その構成要素は、購買リードタイムと同様に、納入リードタイムと受付リードタイムおよび検査リードタイムから成る。

関連用語: リードタイム購買リードタイム

外注品

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Subcontract Goods

品目を手配の形態(内作、購買など)別に捉えた時の呼び方である。製品、組立品および部品などで、購入に際し取引業者に仕様を提示しているものを示す。外注扱いになる品目には生産の政策上、事前に決定されているものと、生産計画の増加などにより自社で作業消化できなくなった内作品がある。


関連用語: 品目
反意語: 購買品

親品目番号

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部品表を表現するうえで必要となる製品構成にもつ情報である。製品構成は、品目と品目の関連を表わすもので、その親子関係を明確にする。親品目番号とは、製品構成で示された親子関係の親に当る品目の品目番号で、子品目番号とは、子に当る品目の品目番号のことを指す。図に示される部品表を品目と製品構成で表わす場合、品目aの親品目は品目Xであり、子品目は品目イである。

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関連用語: 品目番号
反意語: 子品目番号

親品目

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ある品目からみて、その品目がつくられる直接上位の品目のことをいう。専用品であれば、親品目は1つであるが、共通品の場合は、複数の親品目をもつことになる。たとえば、図のように素材イは共通品であり、その親品目は品目aとcになる。親品目を検索する場合は、子品目を指定して、一段階逆部品表を作成することで求められる。

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反意語: 子品目

親捜し

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Where-used Chain

通常、部品表をつくるには、品目と製品構成の間に、2つの関連付けが必要になる。1つは、自分の子供つまり下位品目を捜すための関係付けであり、他方は、自分の親である上位品目を捜すための関係付けである。前者は子捜しと呼び、後者を親捜しという。

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親捜しとは、ある品目がどのような上位品目に使われているかを示すための品目と製品構成の関連付けのことである。図のような品目の構成では、購入部品bは、製品XとYとに使われる。つまり親捜しは品目bと製品構成X-b、Y-bとが関係付けられる。同じように素材イや加工品aやcに対しても、自分の親を捜すための関係付けがなされる。


関連用語: 部品表子捜し

Option Bill of Materials

オプション部品や派系部品の予測や生産計画をやりやすくするために設定した部品表であり、計画部品表の一種である。これは、オプションの中から類似の機能を集めてグルーピングし、そのグループに擬似品目を設定したものをいう。

mrp_064.jpgこの図は、数種類のカーラジオをまとめて1つの擬似品目を設定し、これに対して予測や生産計画を行う例で、各カーラジオは配分率により従属的に計画される。


関連用語: 部品表擬似部品表計画部品表

Option Interrelationship Item

複数のオプション選択が行われる製品において、2つ以上のオプション部品の組み合せによって所要が決まる品目のことである。


関連用語: オプション

オプション

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Option

製品の仕様を決定する際に顧客の機能選択が可能なようにするための概念であり、最終製品を決定する時、顧客が最終製品に組み込まれる製品や部品を指定するものである。ここで組み込まれる製品や部品は、個々に同一の特性をもったグループの中から選択される。
この概念を用いることで製品の多様化に対処することが可能になる。また、オプションに類似した概念に派系がある。オプションは、その選択が顧客にとって任意であるのに対し、派系では、その選択は必ず行われなければならない。
たとえば、自動車の場合、カーステレオはオプションであり、とくに顧客が不要と思えば選択する必要はないが、タイヤに関して選択が可能な場合、それはノーマルタイヤやラジアルタイヤのいずれにしろ選択が必須となる。このようなものは一般に派系という。


関連用語: 派系
Acceptance Lead Time

購買リードタイムおよび外注リードタイムの構成要素となるものであり、受付リードタイムとも呼ばれる。これは、注文した品物が取引業者から納入された時、受入部署において、受入処理に必要な時間のことである。


関連用語: リードタイム購買リードタイム

一般在庫品

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General Inventory Goods

製品をつくるうえで、次の理由により、自然と在庫がたまってしまう品目を指す。これは、生産方式上、やむなくたまる在庫品で、経営からみて本質的になくてもよい在庫である。このことから、一般在庫品を消極的在庫品などともいう。
● 能力のアンバランスによる在庫:前工程の能力が大きく、後工程の能力が小さい場合、水があふれるがごとく、自然と在庫ができてしまう。
● 段取替えをいやがる在庫:段取にかなりの時間を費やすため、大ロットでしか作業をしない場合、その時に必要でないものまで、まとめてつくってしまい、これが在庫となる。
● 引当が忘れられている在庫:在庫の把握が適切でなかったり、また本来非在庫品なのだが在庫ができてしまい、計画作成時に引当の対象からはずされているような場合。
● 月末集中生産による在庫:月別の生産計画を立て、そのままの形で現場に指図している場合によく起こる。組立工程では、月の後半5日間くらいで追込み生産をする。このため、月の中旬から下旬にかけて、工場には組立部品が所狭しと在庫されている。
● 基準値の見直しを忘れている在庫:発注や製造の計画をする時に使用するリードタイムやロットの数量、それに不良率などの基準値を1度設定したままで、見直しを忘れている場合。このような時、ものが早く入ってきたり、また多くの不良を見込んで余分につくってしまい、在庫となってしまう。
この一般在庫品に対し、経営上、積極的に在庫する品目を政策在庫と呼ぶ。


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関連用語: 在庫品

Change Based on Serial Number

設計変更での旧品目と新品目の切替えを製品の製造番号、いわゆる製番や号機を指定して行う方法である。たとえば、図のような製品Xがあり、その子品目である部品aの設変を考えてみる。部品aの所要量はいま15個であるが、その内訳は製番X01から10個、X02から5個要求されている。仮に製番X02から部品aの代わりに部品eを使うとすれば、部品aの所要量は10個とし、部品eの所要量を5個とする必要がある。
このように、一連番号による設変では、各品目の所要量が、どの製番から要求されたものかを示す内訳が必要となる。これは一般に所要量結合といわれ、各品目の所要量の源泉を示すものである。しかし、このような所要量結合は、莫大なデータ量になり、小型コンピュータやオフィスコンピュータではこれを維持することは能力的に難しい。

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関連用語: 設計変更

一段階部品表

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Single Level Bill of Materials

シングルレベル部品表とか単一レベル部品表などと呼ばれ、ある品目の一段下位の品目か、もしくは、一段上位の品目を展開した部品表をいう。これには、一段階正部品表と一段階逆部品表とがあり、前者は、一段下位(子)品目の部品表で、後者は一段上位(親)品目の構成を表現したものである。一般に"一段階部品表"といった場合は、一段階正部品表を指す。次に一段階正部品表の例を示す。

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一連番号

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Serial Number 生産号機

製品製作オーダーの識別のためにつけられたシリアルナンバーで、一般に生産号機などと呼ばれる。生産号機を参照。

一段階正部品表

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Single Level Bill of Materials

指定された品目の直接一段階下位(子)の品目を表示した部品表であり、組立指示や支給品出庫、部品出庫に用いられる。図の例では、品目Xを指定した場合に、その子品目aとbの情報が表示される。また仮に、品目aが指定された時は、その子品目イが表示される。

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関連用語: 一段階部品表

一段階正展開

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Single Level Explosion

指定された品目の直接一段階下位(子)の品目を展開することで、一段階正部品表を作成する時に使う展開手法である。図の例では、品目Xの展開を要求した場合、まず品目Xのデータが検索され、次に子捜しにより製品構成X-aを展開(①)して、親捜しにより子品目aが参照(②)される。次に製品構成X-bから同様にして子品目bが参照される。

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関連用語: 一段階展開

一段階展開

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Single Level Explosion

一段階展開は、シングルレベル展開とか単一レベル展開などと呼ばれ、ある品目の一段下位の品目か、もしくは一段上位の品目を展開することをいう。これには、一段階正展開と一段階逆展開とがあり、前者は一段下位(子)品目を検索し、後者は一段上位(親)品目を検索する。一般に、"一段階展開"といった場合は、一段階正展開を指す。


関連用語: 展開手法

一段階逆展開

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Single Level Implosion

指定された品目の直接一段階上位(親)の品目を展開することで、一段階逆部品表を作成する時に使う展開手法である。
図の例では、品目bの逆展開を要求した場合、まず品目bのデータが検索され、次に親捜しを使って製品構成X-bを参照(①)して、子捜しにより親品目Xが展開(②)される。次に製品構成Y-bから同様にして親品目Yが展開される。

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関連用語: 一段階展開


一段階逆部品表

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Single Level Where-used Bill of Materials

指定された品目の直接一段階上位(親)の品目を表示した部品表で、設計変更の影響把握、原価変更による上位品目原価影響度、それに部品の引当状況把握などに用いられる。図の例では、品目bを指定した場合にその親品目XとYの情報が表示される。また仮に品目イが指定された時は、その親品目aとcが表示される。

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関連用語: 一段階部品表

Safety Lead Time リードタイム

各種リードタイムに対して、その変動する誤差を考慮して、安全分として設定するリードタイムのことである。一般には、内作品に対して、その製造の遅れを吸収するために製造リードタイムに付加される。また、購買品や外注品に対しては、業者の納期遅れの影響を最小にするために購買リードタイム、外注リードタイムに付加されて使われる。さらに、在庫の面からは、安全在庫の代わりとして用いられることもある。

アフターパーツ

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After Parts サービス部品

サービス部品とか補用品とかいわれ、納入された製品の補修用部品を指す。

P/L

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Parts List 部品表

Parts Listの略で、部品表と呼ばれている。普通、部品表は品目と製品構成の2つのマスターデータを指す場合と、これを出力帳表に表現したものの2つの意味合いに使われる。一般にP/Lと称する時は、後者の出力帳表としての部品表を示し、前者はB/M(Bill of Materials)として呼ばれる。詳細は部品表を参照。


関連用語: B/M

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