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工程

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Process,Routings

同じような機能や能力をもっている機械設備や人の集まりを指す。一般に作業指示の対象となり、これを受けて職長や差立係の判断で、その作業を、誰がどの機械設備で行うかを割付ける。
工程の種類には、大別して、加工、検査、運搬、停滞の4つがある。
加工:切削や組立、分解などが含まれる。
検査:良品、不良品の判定を行う工程で、一般に量と質の検査がある。
運搬:工程間の移動をいい、人による場合と、コンベアなど機械による場合とがある。
停滞:保管や工程待ちなどの仕掛状態をいう。
また、工程の編成には、ジョブショップ(機能別配置)、GTショップ(ジョブフロー)、フローショップ(製品別配置)、ラインがあり、工程の呼び名としては、前工程、後工程、重要工程、代替工程、初工程、最終工程などがある。生産管理の情報システム面において"工程"といった場合、加工や検査など現場の工程に固有な情報をまとめたマスターを指す。工程のデータ内容には、工程番号、工程名称、標準能力、最大能力などがある。

部品表

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Bill of Materials B/MP/L

工場には製品をつくるために必要な部品や原材料など、いろいろな品目が存在する。部品表とは、製品と組立品、組立品と部品それに部品と原材料といった品目と品目の関連を示した一覧表のことをいう。部品表は、その情報のもち方からみてサマリ一部品表とストラクチャ部品表とに分けられ、用途別にみると設計部品表、生産部品表、計画部品表、スペア部品表などがある。また、部品表の表現方法で捉えると、一段階部品表、多段階部品表、集合部品表がある。
一般に部品表は、Bill of Materials を略してB/Mといわれ、これを表示した一覧表をパーツリスト(Parts List)といい、どちらも部品表と呼ばれる。B/Mと称した場合、部品表としてのマスターデータを指す場合が多い。
部品表は、親品目と子品目の関連を示すために、品目データと製品構成データの2つのマスターデータで表現される。

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品目データ:製品、組立品、部品、原材料など、品目に固有な情報をまとめたものであり、品目番号や品目名称それにリードタイムなどの項目から成る。
製品構成データ:親品目と子品目の関連で決まる情報をまとめたもので、親品目番号、子品目番号、原単位などから成る。
このようにしてつくられた部品表は、製造企業のほとんどの部門において用いられる。たとえば設計部門では、類似製品の設計や設計変更の影響把握などに使われ、生産技術部門では、工順の検討やリードタイムの見直しなどに用いられる。また、MRPではこの部品表を駆使して部品や材料の手配計画を行う。次に部品表の主な用途を示す。


関連用語: 展開手法


Product Lead Time 累積リードタイム

販売部門から製品の販売計画が提示されてから、出荷するまでのリードタイムをいう。これは、計画のためのペーパーリードタイム、購買リードタイム、製造リードタイムなどが累積された累積リードタイムとなる。詳細は累積リードタイムを参照。


関連用語: リードタイム

サービス部品

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Service Parts

顧客に納入した製品の補修用部品である。一般に、ある製品の一部分が壊れた場合、その製品の修理には壊れた部分の部品だけでなく、その部品を製品に取付けるための部品も必要になることが多い。このようなものをサービス部品として供給する場合は、壊れた部品とそれを取付ける部品をペアにして供給する必要がある。たとえば、図の蛇口をサービス部品として供給する場合、通常はパッキンも付加して供給する。

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関連用語: アフターパーツスペア部品補用品

オプション部品

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Option Parts

製品の多様化に対処するためのオプション選択の対象となる部品をいう。

関連用語: オプション

リードタイム

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Lead Time 手番先行日数

オーダーを発行してから作業がなされ、そのオーダーが完了するまでの期間をいい、先行日数とか手番などともいわれる。通常、日数で表現される。
一般に次のようなものがある。
●ペーパーリードタイム 
●購買リードタイム
●製造リードタイム   
●外注リードタイム
リードタイムは部品表に登録するが、この時、部品表の品目に設定するか、製品構成にもたせるかによって、その意味合いはかなり違ってくる。ほとんどの製造業では、上位品目をつくる時点ですべての下位品目が、そろっていると仮定して、資材計画が行われる。この場合は図1で示すように、リードタイムは各品目に設定される。
また、船舶などの大型製品や特殊な製品を扱う製造企業、それに、製造や組立のリードタイムが非常に長い場合などは、図2で示すように、品目と品目の関連を示す製品構成にリードタイムを設定する。このようにすることで、部材の在庫期間が短縮でき、製造や組立の計画をより細かく行うことが可能となる。しかし、このような考慮は、一般の製造業では、ほとんど払わなくてよい。リードタイムの長さからいって、それほど神経質になる必要もないし、あまり長いリードタイムの場合は、図3で示すように、中間に管理品目を設定するのが普通である。
このようにして設定されたリードタイムを用いて、オーダーの予定開始日を算出する。

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関連用語: リードタイム計算


ロットまとめ

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Lot Sizing ロットサイジング

MRPは、製品の必要量を基に、部品や素材の正味所要量を参照する。しかし、この所要量そのままでは発注や製造に適さない場合がある。ロットまとめとは、コストダウンや作業効率を考えて、算出された正味所要量をあるまとまった量にして、手配することである。

mrp_190-2.jpgロットまとめの種類には、期間を考慮してまとめる方法と数量によりまとめる方法とに大きく分けられる。前者には"固定期間まとめ"があり、一般に、需要が不規則で比較的高価な品目などはこれに適する。後者には"固定数量まとめ"や"経済発注量まとめ"などがあり、比較的需要が安定している品目などに適用される。その他、ロットまとめには図に示すような種類がある。


関連用語: MRP


手番

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Lead Time リードタイム先行日数

手配番数の略で、基準日程により決められる。これはリードタイムや先行日数などと同じ考え方で、通常1日を1手番としている場合が多く、着手手番の算定に用いられる。詳細はリードタイムを参照。


関連用語: リードタイム計算

製品構成

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Product Structure P/S

一般にP/Sと呼ばれ、部品表を表現するために必要なマスターデータの1つを指す。これは、製品と組立品、組立品と部品、それに部品と原材料といった親品目と子品目との関連で決まる情報を1つにまとめたデータである。製品構成に含まれる項目には、親品目番号、子品目番号、原単位、不良率などがある。

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関連用語: 部品表


P/M

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Parts Master 品目

Parts Masterの略で、品目とかI/M(Item Master)などとも呼ばれる。詳細は品目を参照。


関連用語: 部品表

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