ボトルネック中心のスケジューリングによるスループット増大
Q: TOCにおいては、
ボトルネック(制約)資源を先に割付けることによって、
ボトルネック資源の稼働率を最大にすることが、
工場全体のスループットを向上することになるといいますが
具体的にどのように行うのですか?
A: TOCではボルトネックに着目し、最大のボトルネックを改善すれば、スループットが大きくなることを説いています。下図では、マシン2がボトルネック資源です。スケジューリングの順序としては、まず、マシン2を割付けます。次に、マシン2の前工程をバックワードに割付け、マシン2の後工程をフォワードに割付けます。
これにより、以下の3つの効果を狙います。
①ボトルネック資源の稼働率を向上させ、工場全体のスループットを最大にする。
②先頭工程の着手をボトルネック資源に同期させ、結果として、早すぎる着手のために、ボトルネック資源の手前で仕掛在庫が過剰になるのを防ぐ。
③ボトルネック工程の後工程をスムーズに流し、仕掛品在庫を削減する。
生産計画スケジューラは、計画パラメータによりTOCでいう、ボトルネック中心のスケジューリングを簡単に設定できます。
関連項目 : 設備や人員の未来の負荷の見える化 (負荷グラフ)
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